パークアンドライドの概要
パークアンドライドとは
自宅から最寄りの駅やバス停の周辺にある駐車場に駐車し、そこから公共交通機関(主に鉄道やバス)に乗り換えて、目的地に向かう方法のことです。
パークアンドライドを推進する目的
①公共交通の利用促進
パークアンドライドは、目的地に向かう途中で鉄道やバスなどの公共交通に乗り換える方法であることから、公共交通の利用促進を図ることができます。
公共交通は、車を運転できない子どもや高齢者、観光客にとって欠かせないものです。今後、パークアンドライドを推進することで、公共交通の利用促進を図り、公共交通を維持・確保していくことが期待できます。
②交通渋滞の緩和
大分市は、中心市街地を国道10号、197号、210号などの幹線道路が放射状に通っており、通過交通の流入などが交通渋滞の原因になっています。また、日常生活における自家用車の依存度が高い状況にあることも交通渋滞に影響しています。
パークアンドライドを推進することで、中心部への交通の流入を減らし、交通渋滞の緩和や渋滞による路線バスの定時性を高める効果が期待できます。
③環境負荷の軽減
CO2は、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスのひとつです。人ひとりを1キロメートル運ぶのに排出されるCO2量を比較すると、バスは乗用車の約2分の1、鉄道は約7分の1です。
このように自家用車だけで移動するのではなく、公共交通を利用することにより地球温暖化の原因となるCO2の排出量を減らすことができます。また、排気ガスによる大気汚染の防止やエネルギー消費量の削減による省エネルギー社会の形成など、地球にやさしい効果が数多く期待できます。
④「持続可能な公共交通」のため
鉄道やバスなどの公共交通機関は、市民の皆さまのご利用によって支えられています。今、自家用車で自由に行動することができたとしても、将来自分が運転できなくなったら公共交通が必要となります。また、運転できない子どもやお年寄りにとって、公共交通は今も欠かすことのできない移動手段です。
未来の子どもたちや将来の自分のためにも、鉄道やバスなどを積極的に利用しましょう。
皆さまがパークアンドライドを行うメリット
①到着時間が分かり、移動中も安全・安心
自家用車での移動では、交通渋滞により目的地への到着時間が遅れ、予定時刻に着かないことがあります。その点、パークアンドライドで移動をすれば、公共交通機関での移動時間は毎日ほぼ一定であるため、目的地への到着時刻を見込んで行動でき、遅刻の心配がありません。
また、交通事故などの心配も少なく、安全・安心な生活を送ることができます。
②渋滞によるイライラの解消・時間の有効活用
自家用車での移動は、交通渋滞に巻き込まれることがしばしばあります。例えば、通勤・通学時に渋滞に巻き込まれ、イライラしてはせっかくの朝の時間が台無しです。他にも、楽しみにしていた週末の買い物なども、渋滞で到着が遅れたうえ、目的地に着くまでイライラしては台無しです。
しかし、パークアンドライドでの移動であれば、駅に着いてからの渋滞の心配はありません。また、鉄道やバスの中で、仕事の準備や本を読む、友達の会話など自由な時間を過ごすことができます。
③環境やカラダにやさしい
パークアンドライドを行うことにより、二酸化炭素の排出は軽減され、地球温暖化防止につながる他、自家用車の利用を控えることにより、排出ガスは減少し、大気汚染防止につながります。
また、駐車場や駅から毎日歩くことで健康増進につながるため、カラダにもやさしい交通手段です。